「大事なのは分かっているんですけどね…」
ブランディングの話をすると、
多くの経営者がこう言います。
- いずれ必要だとは思っている
- でも今じゃない気がする
- もう少し余裕ができてから
その結果、
ブランディングは
ずっと“後でやること”のままになっていきます。
後回しにされる理由は、怠慢ではない
最初にお伝えしたいのは、
ブランディングが後回しにされるのは
経営者の意識が低いからではないということです。
むしろ逆で、
- 現場を回さなければならない
- 目の前の数字がある
- 決めなければならないことが多すぎる
こうした現実があるからこそ、
「今すぐ困っていないこと」は
どうしても後回しになります。
ブランディングは「困ってから」では遅い
問題は、
ブランディングが必要になるタイミングです。
それは多くの場合、
- 価格でしか選ばれなくなった
- 採用がうまくいかなくなった
- 会社の方向性が見えなくなった
“困ってから”です。
しかしその時点では、
すでに
- 伝え方が場当たり的
- 判断がブレている
- 会社の言葉が揃っていない
という状態に陥っています。
ブランディングは、
火事になってから使う消火器ではありません。
ブランディングは「急がない」仕事に見える
もう一つの理由は、
ブランディングが
急ぎの仕事に見えないことです。
- 今日やらなくても会社は回る
- 数字がすぐ変わるわけではない
- 成果が見えにくい
だからこそ、
いつも「次」に回されてしまいます。
ただし、
急がない仕事ほど、
やらないことの影響は長く残るのも事実です。
後回しにした結果、起きていること
ブランディングを後回しにした会社では、
気づかないうちに、こんな状態が積み重なります。
- 説明がその場しのぎになる
- 社員によって言うことが違う
- Webや資料がつぎはぎになる
- 価格の話が早く出る
これは一つひとつは小さな違和感ですが、
積み重なると、
「選ばれにくい会社」になっていきます。
ブランディングは「時間を取る」仕事ではない
ブランディングというと、
大きなプロジェクトを想像されがちですが、
本質はそこではありません。
本当に必要なのは、
- 立ち止まって考える時間
- 言葉にする時間
- 判断基準をそろえる時間
つまり、
経営者の頭の中を整理する時間です。
この時間を取ることで、
その後の判断や施策が、
驚くほど楽になります。
「余裕ができたら」では、永遠に来ない
最後に、
とても大切なことをお伝えします。
経営において、
余裕が完全に整う瞬間は、ほとんどありません。
だからこそ、
- 迷いが増えてきたとき
- 説明に違和感を感じたとき
- 次の一手に悩み始めたとき
これらはすべて、
ブランディングを考えるサインでもあります。
最後に
ブランディングが後回しにされるのは、
必要ないからではありません。
必要だと分かっているからこそ、
慎重になってしまうのです。
もし今、
- ずっと気になっている
- でも手を付けられていない
- 何から始めればいいか分からない
そんな状態であれば、
まずは「答えを出す」のではなく、
整理する時間を取るだけで十分です。
ずっと後回しにしてきたことを、一度、言葉にして整理してみませんか?
今すぐ決める必要はありません。
考えを整えるための対話として、ご活用ください。
