「真面目にやってきたつもりなんですが…」
そう話される経営者の方は、
とても多くいらっしゃいます。
- 手を抜かず
- 約束を守り
- お客様と誠実に向き合ってきた
それなのに、
なぜか選ばれない。
なぜか価格で比べられる。
この状況は、決して珍しくありません。
真面目さは、本来マイナスではない
最初にお伝えしたいのは、
真面目であること自体は、何も悪くないということです。
むしろ、
- 継続できる
- 信頼される
- 組織が崩れにくい
という点で、
経営においては大きな強みです。
問題は、
その真面目さが、伝わっていないことにあります。
真面目な会社ほど、語らない
真面目な会社には、
ある共通点があります。
それは、
自分たちの仕事を、あまり語らないということです。
- 当たり前のことだから
- 特別なことではないから
- 自慢になる気がするから
こうした理由で、
自分たちが大切にしている姿勢や考えを
あえて言葉にしてこなかった。
しかし、
語られなかった価値は、
存在しないのと同じになってしまいます。
語られない価値は、比較の土俵に乗る
価値が語られないと、
お客様はどう判断するでしょうか。
- 技術や実績は同じように見える
- サービス内容も大差ない
- 会社の違いが分からない
その結果、
価格・条件・規模といった
分かりやすい要素で比べられます。
真面目さが評価されないのではなく、
判断材料として見えていないだけなのです。
真面目な会社ほど、順番を間違えやすい
もう一つ、
真面目な会社が陥りやすい落とし穴があります。
それは、
「説明から入ろうとする」ことです。
- 何ができるか
- どんなサービスか
- いくらなのか
これらは確かに必要ですが、
その前に伝えるべきものがあります。
なぜ、その仕事を続けているのか。
何を大切にしているのか。
この順番が逆になると、
どれだけ丁寧に説明しても、
印象には残りません。
真面目さは、言葉にして初めて価値になる
真面目さは、
態度だけでは伝わりません。
- 判断の基準
- 守ってきた約束
- 断ってきた仕事
こうした要素を
言葉として整理して初めて、
「この会社らしさ」になります。
そしてそれは、
派手なコピーである必要はありません。
むしろ、
静かで、誠実な言葉のほうが、
真面目な会社にはよく似合います。
選ばれている会社は、声が大きいのではない
理由で選ばれている会社は、
声が大きいわけでも、
派手な発信をしているわけでもありません。
ただ、
- 自分たちが何者なのか
- 何を大切にしているのか
を、
迷いなく語れる状態にあります。
その一貫性が、
安心感となり、
「この会社に任せたい」という判断につながります。
最後に
真面目にやってきたことは、
決して無駄にはなりません。
ただし、
語られなければ、伝わらない。
これまで積み上げてきた姿勢や判断を、
一度立ち止まって言葉にしてみる。
それだけで、
選ばれ方は大きく変わります。
もし今、
「真面目にやっているのに伝わらない」
と感じているなら、
それは改善点ではなく、
伸び代が見えてきたサインかもしれません。
真面目に積み上げてきた価値を、きちんと理由として言葉にしてみませんか?
売り込むためではなく、
伝わる状態を整えるための対話です。
