「結局、最後は価格で決まってしまうんですよね」
これは、多くの経営者から聞く言葉です。
そして同時に、
一番つらさがにじむ瞬間でもあります。
同じような提案をして、
同じような説明をして、
最後に残るのが「金額」。
では、本当に
価格で比べられるのは避けられないことなのでしょうか。
価格で比べられる会社の共通点
価格で比べられてしまう会社には、
いくつかの共通点があります。
- 何をしている会社かは分かる
- でも、なぜその会社なのかは分からない
- 説明は正しいが、印象に残らない
これは、
仕事の質が低いからではありません。
むしろ、
真面目で、誠実で、
きちんと仕事をしている会社ほど
陥りやすい状態
でもあります。
理由が伝わらないと、価格が前に出る
お客様が判断するとき、
本当はこう考えています。
- なぜこの会社なのか
- 他と何が違うのか
- 安心して任せられるか
けれど、その判断材料が見えないと、
残るのは数字だけになります。
価格で比べられるのは、
「安いから選ばれた」のではなく、
「他の理由が見えなかった」結果なのです。
理由で選ばれる会社は、何が違うのか
理由で選ばれている会社は、
特別なことをしているわけではありません。
違いは、たった一つです。
「なぜ自分たちが選ばれてきたのか」を
自分たちの言葉で語れるかどうか。
本当に伝わる理由は、
- 積み上げてきた仕事
- 守り続けてきた判断
- 断ってきた選択
こうした過去の連続の中にあります。
だからこそ、
表面的なコピーや演出だけでは、
すぐに見抜かれてしまいます。
価格の話をしなくても、納得される状態
理由が整理されている会社では、
こんな変化が起こります。
- いきなり価格の話にならない
- 「なぜこの金額なのか」が自然に伝わる
- 安さではなく、安心感で選ばれる
- 値下げ交渉が減る
価格が話題に出ないのではなく、
価格だけが話題にならなくなるのです。
価格で悩んでいるなら、順番を見直す
もし今、
- 値下げしないと決まらない
- 他社と比較されるのが当たり前
- 価格の説明に疲れている
そんな感覚があるなら、
見直すべきは金額ではありません。
「なぜ選ばれるのか」を
きちんと伝える順番です。
最後に
価格で比べられるか、
理由で選ばれるか。
その分かれ道は、
仕事の内容ではなく、伝わり方にあります。
これまで積み上げてきた価値を、
きちんと理由として整理できれば、
価格は“判断材料の一つ”に戻ります。
もし今、
価格の話ばかりが先に出てしまうなら、
一度立ち止まって、
理由の整理から始めてみるのも一つの選択です。
価格の話になる前に、「なぜ選ばれているのか」を話しながら整理してみませんか?
無理な提案や契約は行いません。
今の状況を言葉にする時間としてご活用ください。
